全体像
①全体(講義配信)
「講義配信のシステム検討」
最近、コロナ禍の影響もあり、ライブ配信型のオンライン授業を活用する学校が増
えています。数年前まで、このようなオンライン授業をすぐ実現できるとは思いま
せんでした。おそらく、このような状況にならなければ、現場から「検討不要」と
意見が出ていたように感じます。
だからこそ、この「いつ同様の状況になるかわからない」という意識のある状態は、
現場運用を見直す契機だと考えています。
実は、数年前に講義のシステム化を検討しました。
その時の課題考察は、以下の通りでした。
講義や授業の「ICT活用」で、「ライブ映像」を活用した事例が「非常に少ない」
と感じています。この疑問を感じる理由は、複数の人で同時に情報共有するには、
「ライブ配信」の活用が、効率の良い手段と考えているためです。
特に、資料や言葉だけで説明の難しいことは、昔から「黒板」を活用するため、そ
の代わりになる「ライブ配信」の活用が少ないことに疑問を感じていました。
多少憶測を含めますが、「教育分野」において「デジタル化」が進まない理由は、
講義や授業の「最良形イメージ」を統一化できず、「目的を達成するシステム化検
討」において実現可能な手段を優先したため、本来の目的に歪が生じた結果ではな
いかと考えています。
この「現在の状況」と「数年前の状況」を考えると、「ライブ映像」の活用は必要
なのだと実感しています。そして、今回は実現可能な手段が「ライブ配信」という
結果で、たまたま実現できたのだとも考えています。
ただ、現状のリモートデスクトップは、一時的な対策であるため、これを契機とし
て、本格的な「ライブ映像」の活用を検証すべきだと考えています。
また、「ライブ配信」「オンデマンド配信」を含めた運用の「最良形イメージ」も
システム検討することが、今後のためになると考えています。
現状課題:「ライブ配信、オンデマンド配信のシステム検討」
②開発(映像配信ツール)
「映像配信ツールの機能条件」
ここで考える映像配信は、講義の「ライブ配信」を行い、ライブ配信データを「オ
ンデマンド配信」で履歴再生する仕組みです。
主な機能は、以下の通りです。
・映像入力:UVC入力(WebCam、HDMI)
ファイル再生(動画ファイル、静止画ファイル、PDFファイル)
・映像書込:タッチ入力(タブレット、タッチパネル)
・映像配信:配信ファイル作成(HDMI入力ーHLSデータ出力)
・配信サーバー:HTTPサーバー、配信ファイル取り込み
更に、次の点を考慮しています。
・RasberryPiなどのH.264ハードエンコード(ライセンス対策)
・インターフェイス部分は、ブラウザツールで構築(環境構築対策)
・サーバー機能は、Go言語サーバー or 専用サーバーで構築(環境構築対策)
これらの機能は、目的を「配信体験や運用検討」として考えました。
「試験的なライブ配信の体験、講義の運用方法の検討」に役立つと考えています。
現状課題:「ライブ配信の体験、運用方法の検討を行う検証環境」
③機材(映像配信ツール)
「映像配信ツールの機材条件」
映像配信ツールの機材構成は、以下の通りです。
<LECTスタジオ(映像管理、映像表示、映像書込など)>
・ノートPC(映像配信)
・タブレット or タッチパネル(映像確認と映像書込)
<LECTストリーム(配信サーバー、表示クライアント)>
・RasberryPiなど+HDMI入力(映像ファイル作成)
・USBーLAN(映像配信のPC接続用)
・HDMIスプリッター(映像分配)
・無線LAN環境(映像配信LAN)
・ノートPC or タブレット(映像受信)
映像編集のノートPCは、最新機種のCore-i5以上を想定しています。
RasberryPiなどは、映像編集のノートPCと独立LANで接続します。
映像配信は、映像編集のノートPCにHTTPサーバーを立ち上げます。
その他、LGPLライセンスのツールを組合わせる予定です。
現在、この機材構成で考えていますが、まだ確定していない部分もあります。
今後、検討を重ねることで、随時見直しをする予定です。
現状課題:「検証コスト、ライセンス、メンテナンスを考慮した最適化」
④課題(セキュリティ)
「個人情報とウィルスの対策」
ネットワーク接続する機材は、「個人情報の取扱い」「ウィルス対策」を明確にす
る必要があります。もし対策を怠ると、「社会的な責任」を追及されるため、十分
注意する必要があります。
現在の一般的な対策は、ハード的な利用制限を減らし、端末にウィルスソフトや利
用条件の提示で対策する方法が取られます。
しかし、このような対策は、利用者の意識次第で対策にならない場合もあるため、
環境的に制限する対策が必要になると考えています。
例えば、次のような対策です。
一つ目の対策は、「取扱情報を限定する」ことです。情報がなければ漏れることも
ない考え方です。今後、教育関連のコンテンツは、審査後に使用するなど、考えて
いく必要があると思います。同時に「優良コンテンツ」は、流用も検討すべきです。
二つ目の対策は、「接続ポートを限定する」ことです。接続がなければ漏れること
もない考え方です。映像配信に限定したネットワーク解放であれば、「ウィルス感
染」のリスクも抑えられるはずです。
もちろん、使い勝手が悪い部分も出てきますが、「ウィルスソフトを必ず入れるこ
と」「ファイルの取扱いに注意すること」と言っても、厳守する人もいれば、そう
でない人もいるので、初めから限定したほうがいいと思います。
そうすることで、お互い意識しなくて済むので、最終的には使い勝手がいいことに
なるはずです。
今後、このような検討を積み重ねることで、講義や授業の「最良形イメージ」を統
一化できれば、新しい運用スタイルとして浸透していくと考えています。
現状課題:「セキュリティの意識、限定から得る利便性の検討」
⑤活用(個人)
「スマートデバイスの活用」
タブレットとタッチペンは、ここ数年でかなり進化しました。
特に、「構成編集」「資料書込」「手書変換」など、特徴はアプリにより異なりま
すが、どんどん使いやすく進化しています。
ただ、編集元となる「PDFや写真」を事前入手しておくなど、リアルタイムな連
携性が良くないため、編集機能を効率良く活用できていない感じがします。
例えば、「ライブ配信」の映像から必要部分をコメント付きで保存し、後からノー
ト編集するができれば、もっと効率良く活用できると感じています。
もちろん、履歴表示も活用できれば、さらに使い勝手が良くなるはずです。
このような利便性を検証するためにも、「映像配信ツール」は必要になると考えて
います。
現状課題:「スマートデバイスの新たな利便性の検証」
⑥活用(組織)
「講義や授業の効率化」
「ライブ配信」だけの話ではありませんが、「優良コンテンツ」の流用による講義
や授業の準備作業、オンデマンド配信を活用した補習実施など、作業の効果化が期
待できる作業を洗出し、グループ検討する必要があると考えています。
また、「ライブ配信」以外の、小テスト、期末テストなど、システム化を進めれば、
作業の効率化を期待できる部分も合わせえて検討すべきと考えています。
このようなグループ検討から、地域単位の「統一化」を進めれば、次のようなシス
テム化も検討できると思っています。
例えば、教員研修期間を3~5年とし、その期間は、地域教育サポート要員となり、
各学校の作業をアウトソーシングする「統一化」も実現できると考えています。
また、この期間中に、計画的な教員指導も実施可能になると考えています。
これまでの運用スタイルがあるため、変化へ抵抗があったかもしれませんが、大き
な社会変化は、有無を言わさず課題を指摘し変化を求めてきます。
将来的に改善イメージを見つけられない状況であれば、なるべく早い段階的で実現
計画を立てることが必要だと考えています。
現状課題:「教育品質を低下させない作業効率化と人材育成」
目的と条件
・講義や授業を「ライブ映像」で体験できる (①②③⑤⑥)
・講義や授業を「オンデマンド映像」で体験できる (①②③⑤⑥)
・「黒板」に相当する機能を提案する (②③)
・「複数の人」に同時配信する機能を提案する (②③)
・「検証コスト、ライセンス、メンテンナンス」の対策案を提供する (②③④)
・「スマートデバイス」の活用案を提供する (①②③⑤)
・サイト公開できるブラウザベースのツールを開発する (プロジェクト方針)