「メタバースの未来像」では、「情報コンテンツの定義」による考察から、「メ
タバースの全体像」を導き、「目指すべき未来像」の確認を行います。
現在、「メタバース」の問題は、個人の「考えや思い」を絡めた「情報発信」の
影響で、目指すべき「方針や目標」が曖昧となり、「何を実現できるのか」わか
らない人が増えていることだと考えています。
ここでは、次の「流れ」で、「目指すべき未来像」について考えてみました。
<情報コンテンツの定義>
「情報コンテンツの定義」から、今後の「動向」を予測します。
<メタバースの全体像>
メタバースの「現状、動向、方針や目的」から、未来像の「方針」を決めます。
<メタバースの未来像>
現状で考える「未来像」を提示します。
ここで提示した「目指すべき未来像」は、「一つの提案」と考えてください。
そして、自分の認識との「ギャップ」を確認してください。
あと、答えは「一つ」とは限りません。「多様化と多角化」に対応できる柔軟さ
も必要な時代と考えてください。
以上を考慮し、「方針と目標」を明瞭化することが大切だと考えています。
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<情報コンテンツの定義>
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「情報コンテンツの定義A」
縦方向:情報次元(1D~3D)、横方向:情報量(点~面)
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点(情報単位) 線(情報容量) 面[列x線](情報選択)
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1DーA 文字 文章(本) 情報選択(図書館、本屋など)
1DーB 音 音楽(CD) 音楽選択(CDレコード店)
2DーA 平面(静止画) 動画(ビデオ) 映像選択(レンタルショップなど)
2DーB 平面(2Dモデル) 動画(ゲーム) 体験選択(ゲームショップなど)
3DーA 平面(360静止画) 仮想(360静止画) ー
3DーB 平面(360静止画) 仮想(360動画) ー
3DーC 空間(3Dモデル) 仮想(3Dゲーム) 体験選択(ネットショップなど)
3DーD 空間(3D空間モデル)仮想(3D空間レンダー)体験選択(???ショップなど)
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「情報コンテンツの定義B」
縦方向:情報次元(1D~3D)、横方向:情報量(面~立体)
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面[列x線](情報選択) 立体 [行列ⅹ線](情報検索)
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1DーA 情報選択(図書館、本屋など) 情報検索(Googleなど 1998年~)
1DーB 音楽選択(CDレコード店) 音楽検索(iTunesなど 2003年~)
2DーA 映像選択(レンタルショップなど)映像検索(Youtubeなど 2005年~)
2DーB 体験選択(ゲームショップなど) 映像検索(ソーシャルゲームなど2007年~)
3DーA ー 映像検索(ストリートビューなど2007年~)
3DーB ー 映像検索(Youtubeなど 2015年~)
3DーC 体験選択(ネットショップなど) 体験検索(VRChatなど 2017年~)
3DーD 体験選択(???ショップなど) 体験検索(??? 202?年~)
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例えば「2D-A」の場合、次のように「情報量の変化」を認識してください。
・「点」が、静止画(1フレーム) ⇒「情報コンテンツの単位」
・「線」が、動画 (複数フレーム) ⇒「情報コンテンツ」
・「面」が、ビデオ(複数動画の選択) ⇒「情報コンテンツの活用(オープンシステム以外)」
・「立体」が、動画配信(複数動画の検索)⇒「情報コンテンツの活用(オープンシステム)」
現在、「個人利用」できる「情報量の変化」を認識できれば、オープンシステム
による「情報量とスピード」の「社会変化」を理解できると思います。
そして、今後の活用が期待される「情報コンテンツ」の認識が、「未来像」には
必要になると考えました。
この表から、情報コンテンツの発展の「流れ」を確認すると、今後「3D-C」
「3D-D」の活用が発展すると予測されます。
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<メタバースの全体像>
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現在のメタバースは、次の3グループに分かれます。
・VRSNS派(VR活用) ⇒HMD、アバターコミュニティ
・NFT派 (通貨活用) ⇒Web3.0、ブロックチェーン、仮想通貨
・3DCG派 (3D活用) ⇒ゲームエンジン、3D仮想空間
このグループと情報コンテンツの関係を考えると、次のようになります。
・VRSNS派(VR活用) ⇒「3D-C」
・NFT派 (通貨活用) ⇒「なし」
・3DCG派 (3D活用) ⇒「3D-D」
この状況から、結論は早計だと思うので、少し視点を変えてみます。
この3グループは、個人的意見ですが、次の「方針と目標」で推進すべきだと感
じています。
・VRSNS派(VR活用) ⇒「仮想世界感覚による仮想空間の活用」
・NFT派 (通貨活用) ⇒「高額商品限定によるネット売買の活用」
・3DCG派 (3D活用) ⇒「実世界感覚による仮想空間の活用」
このように考えると、「方向性の違い」を認識できると思います。
「仮想空間」なら、「VRSNS派、3DCG派」です。
「仮想通貨」なら、「NFT派」です。
「仮想世界」と考えるなら、「一つに選択」するのは難しいと理解できました。
そこで、「メタバース」を3グループに分け、「方針と目標」の明瞭化を進める
ことで、それぞれの「未来像」を考えてみることにします。
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<メタバースの未来像>
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「メタバースの未来像」は、以下の通りです。
・VRSNS派(VR活用)
⇒「仮想世界感覚による仮想空間の活用」
3Dゲームを主体に、3Dコントロール技術を進化させる
(例えば、アバター操作、仮想訓練操作など)
将来的には、エンタメ系、仮想訓練系の技術開発を目指す方向
(「仮想イベント、仮想体験学習など」の進化を目指せば良いと考えている)
・NFT派 (通貨活用)
⇒「高額商品限定によるネット売買の活用」
高額商品を対象にしたセキュリティ重視のネット支払を実現する
(例えば、美術品、骨とう品など)
商品毎にブロックチェーン管理を徹底し、セキュリティ向上を目指す方向
(「高度セキュリティ管理」をビジネス展開で目指せば良いと考えている)
・3DCG派 (3D活用)
⇒「実世界感覚による仮想空間の活用」
3D空間モデルを主体に、空間再現+空間連携の技術を進化させる
(例えば、仮想観光体験、仮想リモート操作など)
将来的には、デジタルツインの技術開発を目指す方向
(「仮想旅行、仮想リモートなど」の進化を目指せば良いと考えている)
正直なところ、「NFT派」に関しては、これで良いかはわかりません。
ただ、現状の「デジタル資産」をビジネスにすることは「難しい」と思います。
まず、実世界の「商品」でビジネス化するなら、現状でも可能と考えました。
もちろん、将来的には、「デジタル資産」も実現できると考えています。
「VRSNS派、3DCG派」に関しては、重なる部分もありますが、「デジ
タルツイン」の活動があるため、このような感じになりました。
個人的意見ですが、一番期待できるのは、「3DCG派」です。
「情報コンテンツの定義」から「流れ」を考察した結果でもありますが、現在
のハードやソフトの進化スピードも考慮すると、数年で新たなサービスができ
ても不思議ではないと考えています。
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