全体像
数十年前から、「スマート社会やスマートシティなど」を実現するため、
「デジタル化、オープンシステム化、自動運転など」の技術を活用し、
未来構築する活動が行われてきました。
現状は、当時の思い描いたイメージには、ほど遠い状況と感じています。
ただ、当時の「技術レベルと進化スピード」を正確に情報を把握できて
いた人なら、現状は「想定通り」なのかもしれません。
これまでは、この現状を「仕方がない」と考え、許容していました。
しかし、これからは、「許容されない」状況になると感じています。
それは、「技術レベル」が、「想像に近づいた」と感じているためです。
実際、「スマートデバイス(スマホなど)普及によるデジタル化」「イ
ンターネット環境を活用したオープンシステム化」「自動車の自動運転」
など、条件の付きではありますが、実用レベルに近いと感じています。
ここでは、以上の状況を踏まえた上で、「スマート社会やスマートシテ
ィの構築」には、これまでの構想を引き継ぐのではなく、現実的な目標
設定による「最新技術、最新事例、既存システム」を考慮したシステム
検討が必要と考え、その実現を意識した構想案を考えてみました。
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地域スマート社会に限定した「低コスト生活」を実証実験することで、
様々な「メリットとデメリット」を確認する。
更に、その検証結果を情報共有する「環境構築」を実現し、次のシステ
ム検討に必要な「人材育成」を推進する。
この「想像の環境づくり」を活用し、「将来構想の統一化」を推進する
ことで、本格的な「地域スマート社会」のシステム検討を実施する。
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主な条件は、次の通りです。
①方針:低コスト生活の実現
②目標:7万円生活
③対象:独身、家族2人
④規模:国、自治体、団体、企業、実証実験の協力者
⑤条件:
・行政システムの統一化
・行政サービスのスリム化
・行政メンテナンスのスリム化
・人材流動化の促進
・地域居住区の再検討
・新たなリモートワークの開拓(都市連携、地域連携)
・新たな仕事の開拓(新しいシステム運用に合わせ)
・年齢層を分けた居住区画管理(サービス、人材含めた再編成)
重視ポイントは、次の通りです。
・行政システムの統一化(システム基盤の構築)
・住所管理システムの統一化(システム基盤の構築)
・電子ポイント管理の検証(電子マネー基盤の構築)
・新たな住居管理の検証(生活圏の再構築、移住の促進)
・新たな仕事管理の検証(リモートワーク、新たな仕事の人材確保)
・様々な社会問題の検証(活用効果の確認)
この実現には、「想像の環境づくり」が重要になると考えています。
「想像の環境づくり」とは、「人材育成」「環境構築」と考えており、
地域スマート社会の実現に必要な様々な分野の人材が、「情報共有」
を活用した「グループ創造」を実現するため、協力できる環境づくり
だと考えています。
そして、その実現に「あるべき姿と今あるべき姿の基本方針」が役立
つと考えています。
なお、この構想案は、現場を知らない「個人の想定イメージ」から考
えたアプローチで、様々な意見があるかもしれません。
ただ、このようなアプローチもあると認識することで、新たな最適化
の参考に活用していただけば良いと考えています。
これからのオープンシステム社会で大切なことは、このような提案を
「想像の環境づくり」から、実現していくことだと感じています。
目的と条件
①方針:低コスト生活の実現
(生活立て直し、お金を貯めたい人向け、行政サポートの効率化)
②目標:7万円生活
(住居2万、高熱1.5万、5食費2.5万、その他1万)
③目的:実証実験(目標達成への施策と効果を検証する)
・生活保護、ベーシックインカム、移住、社会サービスのスリム化など
・全国行政システムのオープンシステム検討(リモートサポート化も含め)
・リモートワークの研究、仮想体験と訓練の研究、新たな仕事環境の調査など
・メンテナンスの効率化(技術、部品、コスト、共同会社など)
・同一形態の企業型スマートシティ構想の土台づくり(共同開発なども)
将来構想(将来的な方針や意識など)
①行政システムの統一化
②行政サービスのスリム化
③行政メンテナンスのスリム化
④人材流動化の促進
⑤地域居住区の再検討
⑥新たなリモートワークの開拓(都市連携、地域連携)
⑦新たな仕事の開拓(新しいシステム運用に合わせ)
⑧年齢層を分けた居住区画管理(サービス、人材含めた再編成)
実証実験の手順
①実証実験のシステム検討(国、自治体)
(⇒コンセプチュアル思考&コミュニケーション環境)
②実証実験のプロトタイプ開発(国、自治体、団体、企業)
(⇒コンセプチュアル思考&フィードフォワード改善)
③実証実験の環境構築(自治体、団体、企業)
④実証実験の環境確認テスト(自治体、団体、企業)
⑤実証実験の環境改善(自治体、団体、企業)
(⇒コンセプチュアル思考&フィードフォワード改善)
⑥実証実験の検証テスト(自治体、団体、企業)
⑦実証実験のメンテテスト(自治体、団体、企業)
⑧実証実験の要員入替(国、自治体)
⑨実証実験の効果検証(国、自治体)
(⇒フィードフォワード改善)
⑩実証実験の情報共有(国、自治体)
(⇒コミュニケーション環境)
⑪実証実験のコスト削減検討(国、自治体)
(⇒コンセプチュアル思考&コミュニケーション環境)
⑫スマート社会のシステム検討(国、自治体)
(⇒コンセプチュアル思考&コミュニケーション環境)
⑬スマート社会の情報共有(国、自治体、団体、企業)
(⇒コミュニケーション環境)
実証実験の検証案
①対象グループ
独身A(生活改善の検証)、独身B(新たな仕事の検証)、家族二人(家族生活の検証)
②規模
独身A300人、独身B300人、家族150グループ
③条件1
地域:各グループの地域を分離する(影響確認のため)
施設:社会サービスの種類を合わせる(影響確認のため)
住居:独身、家族の2パターンとする(影響確認のため)
など
④条件2
・生活改善の検証)生活改善の仕事があること
・新たな仕事の検証)新幹線の駅があること
・家族生活の検証)アルバイト、パートなどがあること
・社会サービス限定の対処)1~2回/月の都市利用交通費の支援
システム検討の提案
以降は、将来を仮定した上で、オープンシステム化を想像した提案です。
現状で、個人的に検討価値を感じたことを並べています。
ただ、目標の「低コスト生活」を実現するには、オープンシステムを意識し、同時に動かす
必要があることです。その点が、スマート社会を構築する難しさだと考えています。
①行政ネット認証パス(ログイン管理システムの統一化)
⇒ネット認証パスのサーバーを統一化する(政府、自治体)
将来的に申請処理のネット化へ
行政以外の各種申請支援システムと連携(ハンコ代わりに)
申請処理リモートサポート化も進めれば、新たな仕事ができるかも
★将来的な解決提案:認証統一化に対応する、行政認証システム(認証の行政管理)
※全国統一化※
②行政電子ポイント(ポイント管理システムの統一化)※全国統一化※
⇒ポイントサーバーを統一化する(政府、自治体)
(お財布カードにポイントを入れ、使用する仕組みが良いと考えている)
将来的にポイントで生活保護管理、ベーシックインカムなど
ポイントの利用限定機能を検討し、管理強化することも
(限定フラグで、利用場所、ポイントのみ、お金交換、ポイント利用上限など)
★将来的な解決提案:電子マネー普及に対応する、行政支援システム(配布と利用の行政管理)
※全国統一化※
③郵便の電子配達をシステム化(ネットワーク経由しないデジタル化データ配達)
⇒一部郵便の電子化、地域広報資料の電子化、地域活動資料の電子化
受信装置の統一化+表示デバイスの簡易連携(電子ペーパー)
受信装置を郵便局管理とし、現地に直接データ入力する
(住所単位のデータ管理も郵便局管理とする。さらに、宅配管理システム機能も)
★段階的な解決提案:郵便と配布に対応する、住所管理システム(運用改善と地域業務代行も)
※スマート社会で実証実験⇒全国統一化※
④宅配管理をシステム化(住所管理システムを、郵便電子配達と統一化管理で考えるべき)
⇒常時や不在時、対応フラグや代行などを設定できる
地方(過疎地域)で、時間指定の配達代行を郵便局で引き受ける
スマート社会で、住所から不在対応を判断できるオープンシステム
★段階的な解決提案:宅配に対応する、住所管理システム(運用改善と地域業務代行も)
※スマート社会で実証実験⇒全国統一化※
⑤行政電子ポイントによる食事費用支援をシステム化※全国統一化※
⇒支援費用の「利用限定」の管理から、「支援効果」を期待できる
(お財布カードのポイントから支払う仕組みが良いと考えている)
行政電子ポイントの入金利用も可能とする。
※お店には、お財布カード金額チェッカーを置く(購入前に確認させる)
現金の場合、3~4割増しの価格となる(これは、販売業者の収入となる)
★段階的な解決提案:行政支援サービスによる生活改善システム
行政指定の業者は、最初は行政支援金で行うが、数年で低価格化を実現する。
(冷凍保存技術や長期保存技術による低価格化を推進する)
※スマート社会で実証実験⇒全国統一化※
・軽食、食堂の限定食
⇒ポイント払いが可能な施設(ポイント支払のみ特別価格、月単位のポイント上限あり)
※行政指定の業者購入とする(業者側で低価格化の管理をする)
・冷凍食材
⇒低価格化(ポイント購入のみ特別価格、月単位のポイント上限あり)
※行政指定の業者購入とする(業者側で低価格化の管理をする)
・冷凍ワンプレート
⇒長期保存&低価格化(ポイント購入のみ特別価格、月単位のポイント上限あり)
※行政指定の業者購入とする(業者側で低価格化の管理をする)
・長期保存食
⇒長期保存&低価格化(ポイント購入のみ特別価格、月単位のポイント上限あり)
※行政指定の業者購入とする(業者側で低価格化の管理をする)
⑥行政電子ポイントによる生活備品費用支援をシステム化※全国統一化※
⇒支援費用の「利用限定」の管理から、「支援効果」が期待できる
(お財布カードのポイントから支払う仕組みが良いと考えている)
★段階的な解決提案:行政支援サービスによる生活改善システム
行政指定の業者は、100円均一業者と提携する
(100円均一販売店、食事費用支援店舗(商品限定)で商品販売し、
ポイント支払可能にする)
※スマート社会で実証実験⇒全国統一化※
・食事以外の生活用品限定の特別価格
⇒ポイント払いが可能な施設(ポイント支払のみ特別価格、月単位のポイント上限あり)
※行政指定の業者購入とする(業者側で低価格化の管理をする)
⑦住居の自治体管理(地方のみ)をシステム化 ※地域改善の選択肢※
⇒土地所有のない人向け(土地に縛られない生活)
1室&1コンテナで、すぐ移動できる環境にする(様式統一化で引越ししやすく)
将来的に、建物も統一化、パターンを増やすことも(最初は独身世帯から)
(統一規格なら、自治体支援で企業管理も有り)
(光熱費関連は、一括徴収、手続きも1か所のみ)
★段階的な解決提案:行政支援サービスによる地域改善システム
※スマート社会で実証実験⇒地方統一化※
⑧家電リサイクルの自治体管理(地方のみ)をシステム化 ※地域改善の選択肢※
⇒住居の自治体管理に合わせた準備
(住居備品としてリサイクル活用、引越しのコスト対策など)
★段階的な解決提案:行政支援サービスによる地域改善システム
※スマート社会で実証実験⇒地方統一化※
⑨メンテナンスの自治体管理(地方のみ)をシステム化 ※地域改善の選択肢※
⇒住居の自治体管理に合わせた準備
(交換部品の統一化、引越しのコスト対策など)
★段階的な解決提案:行政支援サービスによる地域改善システム
※スマート社会で実証実験⇒地方統一化※
⑩スモールシティの構想
⇒生活地域のコンパクト化(交通手段なども検討)
・リモート操作のバス運転(「運転席のないバス」の事例より)
トラブル時対処を考慮した拠点を数か所置く、その場所からリモート運転する
トラブル発生場所近くの時は、別の人に運転を代わり、現地対応する。
将来的には全自動へ
・24時間の無人コンビニ(行政電子ポイントのみ利用とか)
・24時間の行政ボックス(カードなくしたとかのトラブル時対応、バス移動先に置く)
・24時間の監視カメラ
・ワークスペース(リモートワーク向けワークスペース、仮想体験および訓練)
・ワークサポート(仕事の紹介およびアドバイスを行う)
★段階的な解決提案:スモールシティの実証実験を行う。
※実証実験⇒地方統一化※
⑪リモートワークの構想
⇒都市連携リモートワーク、新たな仕事の検証、仕事の仮想体験および訓練
⇒移住促進
地方でのリモートワーク環境構築により、家族での移住が可能となる
家族が新たな仕事を実現する人材となる
★段階的な解決提案:リモートワークの実証実験を行う。
※実証実験⇒地方統一化※