この体系化は、「心情(イメージ状態、エネルギー状態)」の「過程(プロセス)」の定義です
1)「心情」の過程
<過程1(イメージ状態)>
日常の「外的情報(環境、体調)と内的情報(意識、思考)」による外的思考から、「情報と感覚(直感)」
を「記憶(感覚のイメージ化)」することで、知識や経験による「心の要素、心の集合体」が作られる
また、脳内の内的情報(意識、思考)による内的思考から、「情報と感覚(直感、感情)」を「記憶(感覚
のイメージ化)」することで、想像による「心の要素、心の集合体」が構築される
「イメージ状態」は、この「心の要素、心の集合体」の蓄積により変化していく
「個人志向」の場合
「記憶(感覚のイメージ化)」は、知識や経験などの情報不足で、物事を「システム視点(要素の集合
体)」で分解できず、「心の要素」で記憶する
「イメージ状態」は、プラス志向の「欲求のイメージ」が強い状態だと、「好奇心」の感覚が強くなり、
マイナス志向の「反発のイメージ」が強い状態だと、「猜疑心」の感覚が強くなる
「社会志向」の場合
「記憶(感覚のイメージ化)」は、知識や経験などの情報活用で、物事を「システム視点(要素の集合
体)」で分解し、「心の集合体」で記憶する
「イメージ状態」は、プラス志向の「活力のイメージ」が強い状態だと、「公共心」の感覚が強くなり、
マイナス志向の「制約のイメージ」が強い状態だと、「警戒心」の感覚が強くなる
「情報と感覚」から「心の要素、心の集合体」の仕組み
・外的思考(知識や経験と感覚) ⇒ 記憶(感覚のイメージ化) ⇒ 心の要素、心の集合体
・内的思考(想像と感覚) ⇒ 記憶(感覚のイメージ化) ⇒ 心の要素、心の集合体
「記憶(感覚のイメージ化)」の違い
・個人志向 : 物事を「システム視点(要素の集合体)」で分解できず、「心の要素」で記憶する
・社会志向 : 物事を「システム視点(要素の集合体)」で分解し、「心の集合体」で記憶する
「心情の状態(イメージ状態)」と「直感」の関係
・欲求のイメージ : 好奇心、ワクワク
・活力のイメージ : 公共心、ニコニコ
・制約のイメージ : 警戒心、ビクビク
・反発のイメージ : 猜疑心、ザワザワ
「イメージ状態」は、無自覚な「記憶」による「メモリ(要素と集合体)の蓄積」で状態を変化させる
そのため、無自覚な「イメージ状態」を制御するには、日常の「意識、思考」から変える必要がある
例えば、「目標達成の意識を持つ、不要な思考の繰返しを止める」など
制御ポイントは、「プラス志向の意識を持ち、マイナス志向の思考を止めること」
<過程2(エネルギー状態)>
日常の「外的情報(環境、体調)と内的情報(意識、思考)」による外的思考から、「情報と感覚(直感)」
を「是認(直感のエネルギー化)」することで、「肯定」する状態なら「プラス志向のエネルギー」が作ら
れ、「正当化」する状態なら「マイナス志向のエネルギー」が作られる
また、脳内の内的情報(意識、思考)による内的思考から、「情報と感覚(直感)」を「是認(直感のエネ
ルギー化)」することで、「肯定」する状態なら「プラス志向のエネルギー」が作られ、「正当化」する状
態なら「マイナス志向のエネルギー」が作られる
「エネルギー状態」は、この「プラス志向のエネルギー、マイナス志向のエネルギー」の蓄積により変
化していく
「個人志向」の場合
「エネルギー状態」は、プラス志向の「欲のエネルギー」が強い状態だと、個人志向の「好奇心」を肯
定することで、「自分に熱中できる」状態が強くなり、マイナス志向の「疑のエネルギー」が強い状
態だと、個人志向の「猜疑心」を正当化することで、「周囲に過敏になる」状態が強くなる
「社会志向」の場合
「エネルギー状態」は、プラス志向の「愛のエネルギー」が強い状態だと、社会志向の「公共心」を肯
定することで、「自分に集中できる」状態が強くなり、マイナス志向の「無のエネルギー」が強い状
態だと、社会志向の「警戒心」を正当化することで、「周囲に敏感になる」状態が強くなる
「エネルギー状態」の分類
・欲のエネルギー(+) : 個人志向の「好奇心」を肯定することで、「自分に熱中できる」状態
・愛のエネルギー(+) : 社会志向の「公共心」を肯定することで、「自分に集中できる」状態
・無のエネルギー(-) : 社会志向の「警戒心」を正当化することで、「周囲に敏感になる」状態
・疑のエネルギー(-) : 個人志向の「猜疑心」を正当化することで、「周囲に過敏になる」状態
「エネルギー状態」は、無自覚な「是認」による「タスク(仕事)の蓄積」で状態を変化させる
そのため、無自覚な「エネルギー状態」を制御するには、日常の「環境、体調」から変える必要がある
例えば、「生活や職場の環境を変える、体調を管理する」など
制御ポイントは、「理解や納得できる環境づくり」
<過程3(心情の状態)>
心情の状態(イメージ状態、エネルギー状態)のバランス状態から「行動や感情」は生まれる
「バランスの取れた状態(イメージ状態とエネルギー状態が相関関係にある)」の場合、イメージ状態
の強さが「意識や思考」を決め、エネルギー状態の強さが、「プラス志向」なら「自分に熱中や集中で
きる」状態の「行動」となり、「マイナス志向」なら「周囲に敏感や過敏になる」状態の「行動」となる
「バランスの取れない状態(イメージ状態とエネルギー状態が相関関係にない)」の場合、イメージ状
態の強さが「意識や思考」を決め、エネルギー状態の強さが、「プラス志向」なら「自分に熱中や集中
できる」状態の「感情」となり、「マイナス志向」なら「周囲に敏感や過敏になる」状態の「感情」となる
「個人志向」の場合
「欲求のイメージ」と「欲のエネルギー」の場合、欲求のイメージ(やりたいこと)を「独自思考の独創(独
自能力)」による最適化で考え、「自分に熱中できる」状態で「行動」する
「反発のイメージ」と「疑のエネルギー」の場合、反発のイメージ(やりたくないこと)を「過去志向の反
抗(独自批判)」による最適化で考え、「周囲に過敏になる」状態で「行動」する
「欲求のイメージ」と「疑のエネルギー」の場合、欲求のイメージ(やりたいこと)を「独自思考の独創(独
自能力)」による最適化で考え、「周囲に過敏になる」状態の「感情(苦しみ、叫び、嫌悪)」が現れる
「反発のイメージ」と「欲のエネルギー」の場合、反発のイメージ(やりたくないこと)を「過去志向の反
抗(独自批判)」による最適化で考え、「自分に熱中できる」状態の「感情(喜び、笑い、愛好)」が現れる
「社会志向」の場合
「活力のイメージ」と「愛のエネルギー」の場合、活力のイメージ(やるべきこと)を「未来思考の調和(目
標達成)」による最適化(再構築)で考え、「自分に集中できる」状態で「行動」する
「制約のイメージ」と「無のエネルギー」の場合、制約のイメージ(やらされること)を「現在思考の調整
(制約条件)」による最適化(再構築)で考え、「周囲に敏感になる」状態で「行動」する
「活力のイメージ」と「無のエネルギー」の場合、活力のイメージ(やるべきこと)を「未来思考の調和(目
標達成)」による最適化(再構築)で考え、「周囲に敏感になる」状態の「感情(恐れ、怒り、不安)」が現れる
「制約のイメージ」と「愛のエネルギー」の場合、制約のイメージ(やらされること)を「現在思考の調整
(制約条件)」による最適化(再構築)で考え、「自分に集中できる」状態の「感情(楽しみ、驚き、安心)」が
現れる
「心情の状態(イメージ状態)」と「意思、思考」の関係
・欲求のイメージ : 独自思考の独創(独自能力)
・活力のイメージ : 過去志向の反抗(独自批判)
・制約のイメージ : 未来思考の調和(目標達成)
・反発のイメージ : 現在思考の調整(制約条件)
「心情の状態(エネルギー状態)」と「状態」の関係
・欲のエネルギー(+) : 個人志向の「好奇心」を肯定することで、「自分に熱中できる」状態
・愛のエネルギー(+) : 社会志向の「公共心」を肯定することで、「自分に集中できる」状態
・無のエネルギー(-) : 社会志向の「警戒心」を正当化することで、「周囲に敏感になる」状態
・疑のエネルギー(-) : 個人志向の「猜疑心」を正当化することで、「周囲に過敏になる」状態
「心情の状態(エネルギー状態)」と「感情」の関係
・欲のエネルギー(+) : 感情(喜び 、笑い、愛好)
・愛のエネルギー(+) : 感情(楽しみ、驚き、安心)
・無のエネルギー(-) : 感情(恐れ 、怒り、不安)
・疑のエネルギー(-) : 感情(苦しみ、叫び、嫌悪)
2)「心情」のバランス状態
心情の「バランス状態」は、図1の「イメージ状態」と「エネルギー状態」を理解し、「分布領域」の相関
関係を確認することで、バランス状態から「行動、感情」の流れを認識できる
図1.心情の「イメージ状態とエネルギー状態」
プラス プラス
**** | **** |
**** | ++++ **** | ++++
**** | ++++ **** | ++++
0000 | ++++ 0000 | ++++
社会ーー0000ー+ーーーーーーー個人 社会ーー0000ー+ーーーーーーー個人
0000 | ---- 0000 | ----
| ---- | ----
| ---- | ----
マイナス マイナス
「イメージ状態」 「エネルギー状態」
[+:欲求、*:活力、0:制約、-:反発] [+:欲、*:愛、0:無、-:疑]
(縦:プラス志向とマイナス志向、横:社会志向と個人志向)
この図は、次の条件で確認する
・「社会志向と個人志向」の位置は、「イメージ状態」と「エネルギー状態」で同じにする
・「プラス志向とマイナス志向」の位置は、重なる場合が相関関係にあり、重ならない場合は相関関
係にないと判断する
この図から、次の「課題と対策」が検討できる
個人志向の場合
・物事を「システム視点(要素の集合体)」で分解できず、「心の要素」で記憶する
その記憶から最適化を行うため、物事の判断が「曖昧で感覚を重視する」傾向がある
⇒社会志向を強めたいなら、物事を「システム視点で捉える訓練」を大切にすると良い
・「好奇心」の強い状態で、環境的な要因で行動できず感情の溢れる
⇒社会志向(システム視点)で判断できる人に相談すると良い(解決策の提案を聞ける)
・自分が「周囲に過敏になる」状態だと感じる
⇒「反発のイメージ」による「猜疑心」の思考を停止する(場所、組織、人など)
⇒「疑のエネルギー」になる環境的な要因を対策する(場所、組織、人など)
・自分の行動に「反発のイメージ(やりたくないこと)」が多いと感じる
⇒イメージ状態の「反発のイメージ」が強いので、「欲求のイメージ(やりたいこと)」を思考する
例えば、仕事が嫌いなら、仕事以外の自分に役立つ思考(趣味など)を増やすとか。
社会志向の場合
・物事を「システム視点(要素の集合体)」で分解し、「心の集合体」で記憶する
その記憶から最適化(再構築)を行うため、物事の判断が「正確で事実を重視する」傾向がある
⇒個人志向を強めたいなら、物事を「全体イメージで捉える感覚」を大切にすると良い
・「公共心」の強い状態で、環境的な要因で行動できず感情が溢れる
⇒社会志向(システム視点)で判断できる人がいるなら相談すると良い(客観的な意見を聞ける)
ただ、環境的に解決できないなら、その環境から出る選択肢も考えたほうが良い
・自分が「周囲に敏感になる」状態だと感じる
⇒「制約のイメージ」による「警戒心」の思考を停止する(場所、組織、人など)
⇒「無のエネルギー」になる環境的な要因を対策する(場所、組織、人など)
・自分の行動に「制約のイメージ(やらされること)」が多いと感じる
⇒イメージ状態の「制約のイメージ」が強いので、「活力のイメージ(やるべきこと)」を思考する
例えば、仕事が不安なら、仕事以外の社会に役立つ思考(モノづくりなど)を増やすとか
以上より、「心情の状態(イメージ状態、エネルギー状態)」を理解することで、自分の「心情の状態」を確
認し、バランス状態から「行動、感情」の流れを認識できる
例えば、「イメージ状態」と「エネルギー状態」が相関関係にある場合、エネルギーは「行動」に変換される
が、「イメージ状態」と「エネルギー状態」が相関関係にない場合、エネルギーは「感情」に変換されること
を理解できれば、その「行動や感情」から「心情の状態」が推定できる
そして、自分の「心情の状態」を確認できれば、自分の「課題と対策」も検討できるようになる
これからは「無自覚な感覚」を明瞭化することで、これまでの様々な社会問題を解決するため、この体系
化が役立つと考えている