<内容>
1.Raf-Director(独自HMD編)
2.機器構成
3.ツール操作
4.コンテンツ
5.補足
<関連サイト>
・Raf-Director(Raf-Tech.PR01)
PrjURL: https://tech.raf-plan.com/pr01/
・独自HMD(小型モニター)によるVR体験
PostURL: https://tech.raf-plan.com/pr01/295/
・Raf-Director-Tools
ToolURL: https://tech.raf-plan.com/pr01/88/
1.Raf-Director(独自HMD編)
「独自HMDでVR体験」の活用事例です。
Raf-Director-VR_Playは、独自HMDを使用できます。
この事例では、独自HMDでVR体験する流れを紹介します。
2.機器構成
今回の構成は、以下の通りです。
独自HMD:VRゴーグル+小型モニター+モーション装置
・VRゴーグル
HOMiDO PRIME
・小型モニター
秋月電子の6インチ高精細CGシリコン液晶パネルセット
モニターケース( 手作り )
ハイスピード対応ウルトラスリムHDMIケーブル2m
MicroUSBケーブル0.5m(電源用)
USB延長ケーブル1.5m(電源用)
検索キーワード:秋月電子6インチ液晶パネル
・モーション装置
Androidスマホ(WiFi接続)
スマホケース(スマホ固定用)
固定バンド(スマホ固定用)
※iphoneも使用可能です。
モーション装置には、次の構成もあります。
・MicroBit(USB接続)
この構成は、Mbitサーバーが必要です。
(詳細は、raf-director-mbit_win.zipで確認ください)
Micro:Bitを 楽天市場で確認
Gamepad:Logicool F310
PC:BTOパソコン
PCスペック
・CPU:Core-i5 8500
・MEM:8GB
・GPU:GTX1060 3GB
同等スペックを 楽天市場で確認
WMRのPCスペックは、以下を参考にしてください。
推奨SPEC:第8世代Core-i5+メモリ8GB+GTX1050以上
最低SPEC:第8世代Core-i5+メモリ8GB
or 第4世代Core-i5(4コア)以上+メモリ8GB+GTX1050
その他: 画質向上装置
画質向上装置は、「RS-HD2UP-4K」です。
(この装置は、必須ではありません)
拡大ボケを解消したい場合、多少効果があります。
(Insta360Evoの映像が、全体的に鮮明になりました)
3.ツール操作
「Raf-Director-VR_Play」を使用します。
ファイル選択のTypeは、以下のような選択ができます。
・GoproFusionの360VRパノラマ動画 ⇒ [360_Pa]
・Insta360Evoの180VR3D動画 ⇒ [180_3D]
ゲームパッドの操作は、以下の通りです。
A :再生/停止
B :選択(0s、コンテンツ、Front)
←→:視点移動
独自HMDの起動操作は、以下の通りです。
①独自HMD接続
・解像度:1920×1080
・マルチモニター:「複製」
②モード変更
・画面右下①⇒「②:2面モード」
③画面インチ設定
・DspSet⇒「6.2inch」
④モーション装置(スマホ)
・[設定]-[画面]-[スリープ]⇒「有効にしない」
・WiFi接続(ローカルネットワーク接続)
・VR_Sumaho接続
⑤[HDMI(full)]を押す
(⇒全画面表示 ※[ESC]で戻る※)
※詳細※「 簡単!Play(独自HMDでVR体験)」 へ
以降は、HMDを装着し、ゲームパッドで操作します。
4.コンテンツ
「360VR、180VRのカメラ」で撮影しました。
各機材で撮影した動画は、以下の通りです。
・GoproFusion ⇒ 360VRパノラマ動画
・Insta360Evo ⇒ 180VR3D動画
どちらも、4K(3840×2160)動画に変換します。
(理由は、<補足>を確認ください。)
VR体験での画質は、以下の通りです。(個人的感想)
・GoproFusionは、遠近ともに「ボケが少ない」感じです。
・Insta360Evoは、「遠くがかなりボケる」感じです。
なお、画質向上装置を通すと、ボケの違和感は少なくなります。
独自HMDでも、現状は「GoproFusion」をお薦めします。
理由は、「ボケが少なく印象が良い」ためです。
「Insta360Evo」は、画質向上装置の組合せで良くなります。
しかし、遠くの細かさに不足を感じます。
なお、どちらも「5Kカメラ」ですが、このような差が発生します。
HMD目的のカメラ選びは、「解像度+画質」で考えてください。
5.補足
・小型モニターのケース
⇒手作業で作成する必要があります。
※理由は、VRゴーグルに合わせる必要があるためです。
ケースサイズ:152x77x10 (ネジ部:12)
液晶パネルが、140×77で、両サイドのネジ止めでギリギリです。
材料は、以下の物を使用しました。
ネジ :超極低頭小ねじM3 12mm 4本
ナット:M3 3種 厚み2mm以下 6個
ワッシャー:M3 4~6枚
パネル:PET樹脂 1.5mm 300×200
PET樹脂 1.0mm 300×200
保護シート:100均で5.5インチスマホ用
片側のねじ2か所で基盤固定するのがポイントです。
なお、今回6インチ液晶パネルなのでギリギリとなります。
FHD5.5インチ液晶ならもう少しゆとりが取れると思います。
・Micro:Bitをモーション装置にする場合
⇒MicroUSBケーブル(充電・転送)1.5mが必要です。
※HMDに取付けるため、長いケーブルを準備してください。
理由は、PCとケーブル接続で通信するためです。
HMDへの取付は、以下の感じになります。
(この時は、100均のバンドとケースで固定しました。)
・VRコンテンツの解像度
<動作確認状況>
MP4[H.264] ⇒ 4K(3840×2160)以下
MP4[H.265] ⇒ HEVCは動作しません
WebM[VP9] ⇒ 5.7K(5760×2880)確認
※補足※
H.264は、4Kを超えると高負荷状態になりました。
WebMは、5.7Kでも安定動作しました。(8K:未確認)
※推奨※
・手軽に楽しむなら、Mp4変換が良いです。
GoproFusion:専用アプリで4K出力する
Insta360など:専用アプリで5.7K出力後、FFmpegで4K変換する
・画質にこだわるなら、WebM変換が良いです。
FFmpegで、WebM[VP9]にCodec変換する
・VRコンテンツの「Set_File」設定
⇒ファイル選択、SVGOサーバー経由で設定できます。
※Set_Fileは、[File]、[Intrtv]、[datas]を最初に選択します。
[File] : Direct_Fileと同じファイル選択です。
(静止画:複数選択、動画:1ファイル)
[Intrtv]: インタラクティブのファイル選択です。
(設定ファイル:インタラクティブ+関連ファイル:複数選択)
[datas]: SVGOサーバー経由のファイル設定です。
(設定ファイル:インタラクティブ、エディット)
※SVGOサーバーとは、HTTPとSoked.IOのサーバーを立ち上げる実行ファイルです。
立ち上げると、http://127.0.0.1:8080/datasを参照できます。
[datas]の利用には、このSVGOサーバー実行が必要です。